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この記事は、23個企画の1つ目の記事です。

ツクール素材フォーラム ツクマテを稼働させて、およそ3ヶ月。登録ユーザー数は300人を超えた。

素材フォーラムとして安定してきたところで、分かったことをいろいろ書いていきたいと思う。

集客で意識したこと

メインターゲットは「初心者」

全ての利用者を満足させることは不可能だ。初心者に優しくすれば上級者は物足りなさを感じ、上級者に合わせると初心者がついていけなくなる。

「その程度のことを質問すんじゃねえよ」みたいなやり取り、いろいろなところでよく見かけるもんね。

そうだ。そのため、どんな人に利用してもらうのかというターゲットユーザーをまず最初に定めることにした。要望に対しても取捨選択がしやすくなるので、フォーラムとしての方向性がブレにくい。

ふーん。実際にどんな人をターゲットにしたの?

まずメインに据えたのは、初心者だ。

ツクマテの開設を決意した当初は、まだ日本語版のツクールMVが発売していなかった。Steamなどから海外版を購入し、英語のヘルプやフォーラムを読み解きながら悪戦苦闘しているツクラーを、Twitterでよく見かけたもんだ。

でも、海外版を買うほどのヘビーユーザーなら、上級者向けにしたほうが良かったんじゃないの?

俺もそう思ったんだが、上級者は海外のフォーラムで事足りているように見えた。Twitterを見ていると、好奇心を刺激して買ってみたものの、問題に直面して悩んでいるツクラーが意外と多かったんだ。

初心者向けのツクールMVの記事を書いて反響が良かったので、メインターゲットに据えることにした。何より、俺自身が初心者なのに、上級者のハートをどうやってキャッチすんのって話だよ。

それもそうだね……。

サブターゲットは「成人済み」

次に、サブターゲットを定めることにした。

サブターゲット?

俺が勝手に作った言葉。メインターゲットほど強く意識したわけじゃないが、こういう人たちに好かれるものを目指そうといったものだ。

なんでわざわざ、そんなものまで決めたの?

んーとね、実は、ツクマテの他にも、いくつかフォーラムがあるんですよ。それらとの差別化のため。

◆TkoolMagicGarden
tmg
僕が知る中では最速でオープンしたツクールフォーラム。
登録不要で書き込める。
ツクマテや今は亡きFSMと同じ「phpBB」を使用しているため、サイトの構成が似ている。
後に、ゲームデータの投稿サービスや、オンラインハイスコア機能を提供した。
設立当初は「BitMagicGarden」という名前だった。

◆RGC|RPGゲームツクールコミュ
rgc
こちらも登録不要で書き込み可能。
WordPressを使用しているため、RGC管理人の記事も併せて読めるなど、連携が取られている。
素材ガイドラインが丁寧。
アダルト素材もOKなのが大きな特徴。

TkoolMagicGarden(TMG)は、ツクマテを稼働してからいろいろカブってることに気づいて顔面蒼白になったもんだ。その頃まだRGCは稼働していなかったが、管理人のツイートからどういう方向性にするつもりなのかはおおよそ察していた。

それらライバルサイトを蹴散らすために、あれやこれやと画策したわけね!

断じて違う! 蹴散らしてどうするんだ。ツクールが活発になるためには、複数のコミュニティが栄えてもらったほうがいいだろう。

ただ、「誰も作らないなら僕が作っちゃおうかな」という気持ちでフォーラムを立ち上げたので、後から2つも存在を知り、どう差別化するかで悩んだんだ。

TMGは、どうも上級者寄りっぽいなと勝手に判断した。後に提供したオンラインハイスコアサービスなども、設定が少々難しく玄人向けだし、多分その認識は間違ってないはず。

ツクマテを初心者向けにしたのは、そういう狙いもあるわけね。RGCのほうはどうだったの?

逆にこっちは初心者向けっぽいなと。稼働後に用意されたRGCの紹介ゲームで、ゲーム形式でフォーラムの開設をしていることからも伺える。

ふむ。確かにそうかも。

このままでは双方が不幸になるので、差別化として成人済みの人を追加した。あ、一応言っておくが、未成年お断りってわけじゃないからな。あくまで大まかな指針。ツクールファンって、学生だけじゃなくて意外と20~30代の人も多いからさ。

まあ、昔からあるシリーズだもんね。

RGCの説明をゲームで紹介するやり方を見る限り、明るく楽しくな方向性とお見受けしたので、ツクマテは落ち着いた雰囲気を目指そうと思ったんだ。暖色の背景にしたのも、コーヒーのロゴがあるのもそのため。

でも、RGCってアダルトOKなんでしょ? あそこも成年向けじゃない?

アダルトも取り扱っているだけで、フォーラムの空気は未成年でも気さくに使えそうな空間に見えたんだよ。

素材の投稿、素材探し、問題の解決が目的であって、仲良く長時間話したいわけじゃない……ツクマテは、そういう人たちに優しいものにしようかなと。

3つのフォーラムの中で、唯一ツクマテだけが書き込みに登録が必須なのは、それが原因なのね。

ああ。書き込みのハードルを上げていいものかどうか考えもしたが、結果的に投稿に前向きなユーザーが集まったように思う。

書き込みやすい雰囲気作り

だがその一方で、あまりに殺伐とした雰囲気だと書き込みにくい。特に稼働当初はトピックが少ないこともあって、投稿者に圧迫感を与える。

確かに、誰も書き込んでないところに新しく素材を投下するのは、かなり勇気がいるよね……。

「落ち着いた雰囲気を維持しつつ、書き込みやすい気楽な空間作り」を意識する必要があった。ここのさじ加減には苦労したよ……。うるさすぎても、静かすぎてもダメだから。

policy
▲気楽に使えるコミュニティを目指した。

具体的になにか工夫したことはある?

ある。まず、最初のうちは管理人である俺自らが積極的に発言を行なった。トピック作成の要望や、今何を作っているかを話せるトピックを作成し、話題提供に努めた。あいさつトピックもそうだ。

素材も、まずは自分が投稿することで、後に続く人がどんな文章・レイアウトで投稿すればいいかのサンプルを示した。素材も仰々しいものではなく、シンプル(というか正直ショボい)レベルのものにし、これなら自分でも投稿して良さそうだと思ってもらうことにした。etc

そういえば、いろいろな人が「こんな素材、投稿していいのかな」ってつぶやいているのを、たまにTwitterで見かけたね。

うん。そういった精神的ハードルはとことん下げ、でも馴れ合いがうっとうしいコミュニティにならぬよう、口調は丁寧に、規約も見やすい位置に置いて、安定感を示した。そんなところかな。

素材の「投稿者」に優しい機能

唐突だが、フォーラムの利用者は、大きく分けて3種類。素材を投稿する者と、素材を利用する者、そして、素材をリクエストする者。もっと細かく区分できるし、人によって複数に属することもあるが、大体こんな感じだ。

この中で、真っ先に意識すべきユーザーがどれか分かるか?

素材の……投稿者じゃない? いくらリクエストがあっても利用者がいても、投稿してくれる人がいなかったら成り立たないもん。

その通り。まず最初に素材の投稿者に気に入ってもらえれば、あとの2つは勝手についてくると思った。だから、安心して素材の投稿ができるよう努めた。

素材の投稿で懸念されるのは、利用規約。「好きにしていいよ」「非商用に限る」「改造もダメ」と、投稿者によって千差万別だ。全てに対応するのは無理にしても、できるだけ多くの素材作成者が納得して投稿できるようにしたかった。

そのため、まずツクマテの利用規約で、「素材を投稿しても、著作権は作者にある」と明記。さらに、利用規約のテンプレートを作り、投稿者が素材の使用範囲を簡単かつ明確に示せるようにした。

この利用規約テンプレートを作るにあたり、いろいろ問題点や苦労が浮き彫りになったが、長くなるので今回は割愛。

集客編だしね、この記事。

そんなわけで、まずは素材の投稿者にフレンドリーな機能を用意した。おかげさまで素敵な素材を多数投稿してくれて、今のユーザー数・トピック数に繋がっている。感謝してもしきれないよ。

まとめ

まとめ
・メインターゲットは「初心者」

・サブターゲットは「成人済み」

・書き込みやすい雰囲気作りを意識

・まずは素材の投稿者に寄り添った

集客以外にも書きたいことがあったのだが、思っていたより長引いてしまったので、別記事にて取り扱う。

脳天気に見えていろいろ考えていたんだなって思いました。

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