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東京ゲームショウ2015にて発表された、シリーズ最新作「バイオハザード・アンブレラコア」。ハードはPS4とPCで、2016年初頭に発売予定だ。

たしか、対戦だけを楽しめるコンパクトな作りなんだよね。ストーリーも無いなんて、思い切ったことをしたなあ……。

今回は、このアンブレラコアの発表から、今のカプコンの現状を探ってみようと思う。

表情がすでに内容を物語っているんだけど……よろしく。

※アンブレラコアの詳細を知らない方は、以下のPVでご確認下さい

相変わらず苦戦中のカプコン

さて、先に結論を述べてしまうが、相変わらず苦しんだな、今のカプコンはって思いました。

だと思ったよ……もう何年も沈んでるもんね、この会社……。

まあ、1年前の考察記事の時よりは、だいぶマシになったと思うけどな。

あー、そういや買収の危機の話が出てたよね。

あの頃に比べたら回復の兆しを見せているとはいえ、アンブレラコアの発表から、まだ本調子とは言えないカプコンの内情が見えてきた。以下、理由を書いていこう。

理由1:開発期間が短い

ファミ通のインタビューで発覚したのだが、アンブレラコアはUnity 5で開発されているそうだ。

Unityって、素人からプロまで、本格的な3Dゲームを作れるソフトだよね。

そうだ。語弊に目をつぶってシンプルに説明すると、フル3D対応の無料版ツクールと言ったところだ。

ツクールの存在価値を地に貶める発言に聞こえるんですけど……。

分かりやすく説明しただけだ。とにかく、このUnity 5を使用していることから、いろいろと見えてくるものがある。

え、そうなの?

Unityは数年前から存在するソフトだが、5にバージョンアップされたのは、2015年の3月だ。
アンブレラコアの開発は、少なくともそれ以降にスタートしたことになる。
3Dモデル制作や企画構想などを含めれば、もっと前からの着手になるだろうが、いずれにしてもつい最近のことと言っていいだろう。

加えて、発売日は2016年初頭。
初頭がいつまでを指すかは人によって曖昧だが、大体2016年1月頃だろう。
実質、プログラミングでの開発期間は1年にも満たないことになる。

そう言われてみると、確かに短いね。

ああ。できるだけ短期間でミニゲームを作り、小金稼ぎをしようというカプコンの意図が見えてくる。

リマスターや完全版と同じやり口だね。コストを抑えて手堅く利益を出す、と。

ああ。だがバイオは、GC版バイオハザード、バイオハザード0とリマスターが続いており、Vita版のリベレーションズ2で移植もやっている。これ以上の焼き増しを、ましてTGSで発表するのはうすら寒いだろう。

小金稼ぎ以外にも、「とりあえず出すことで、シリーズが死んでないことをファンに伝える」効果もある。そういった意味で、低コストの新作に踏み切ったと見られる。

裏を返せば、TGSのようなビッグイベントで7の情報を何も出せないぐらいには、開発が行き詰まっている現状を示していると言えるだろう。

なるほどね……。

7の開発が難航している根拠は、まだ挙げることができる。それも説明しよう。

理由2:Panta Rheiが使われていない

「Panta Rhei(パンタレイ)」を知っているか?

知らない。

……。

パンタレイは、カプコンの次世代機専用の開発エンジンで、PS4とXBox Oneの対応を謳っていた。
deep downというゲームで使用されることが分かっており、ゲームの開発と並行してパンタレイの開発もしているとのこと。

この情報が明かされたのは2013年のPS Experienceのことなので、実に2年前の話である。
ゲームはともかく、エンジンは完成していてもおかしくはない。

そして、アンブレラコアはPS4とPCで発売とのことで、旧世代機のPS3らは切り捨てている。
Unityは商用利用だとマージンをとられるので、本来ならパンタレイで開発するのが妥当なはずである。

※コメントにて、「Unityはマージンを取られない」とのご指摘がありました。
ただ、カプコンが法人として使う場合は、月額制のUnity Proを使わなければならないことと、アンブレラコア公式サイトにて、プレミアムサポートの使用を匂わせる記述があるため、いずれにしても自社製エンジンよりも資金的なコストがかかる点は変わりありません。

本来マージンが取られないUnityにおいて誤情報を掲載した点についてお詫び申し上げるとともに、正確な情報の指摘に感謝します。

つまり、パンタレイが使えるはずなのに使わないってことは、まだ完成してないんだよ、パンタレイが。

当ブログはバイオ7が次世代専用と予想しており、エンジンもパンタレイを使うと踏んでいる。とすると、パンタレイの開発が難航すれば、それに引きずられる形でバイオ7の開発も難航する。deep downは延期に次ぐ延期(最終的には沈黙)をしているが、あれと同じ事態になっていると推測される。

つまり、本来ならもっと早くバイオ7を出せるはずが、パンタレイの開発が暗礁に乗り上げたせいで遅れており、その間の時間稼ぎのために低予算のアンブレラコアを突貫で作るはめになったと見ることができるんだ。

あくまで推測の1つに過ぎないけど、筋は通ってるね……。

カプコンのような大企業が、パンタレイを開発して次世代ゲーム開発の先陣を切ろうとしているようなところが、Unityを使うこと自体が驚きと言えるだろう。名折れとまではいかないが、ちょっとなりふり構っていられないのかなって焦りは感じるね。

理由3:個性がない

記事上部の、紹介PVは見ただろうか。ファミ通の紹介記事とほぼ同じだったが。

うん、見たけど、あれがどうかしたの?

第一弾のPVにして、紹介しているのは武器やカバーアクションの細かい仕様だ。妙だと思わないか。

妙? 別に、なにも変だと思わないけどなあ。

普通、ゲームの紹介PVで、それもゲームのファースト・インプレッションを物語る第一弾で、カバーアクションの紹介はしないぞ。細かいことまで紹介しても、全部を覚えきれないからな。

言われてみれば、カバー中にスティックの傾き具合で微調整できるなんてマニアックな要素、紹介しないよね。もっと、ゲーム独自の大きな魅力を語りそうなものだけど。

まあ何が言いたいかってーと、それくらい紹介する内容に困るほどネタが無いんだよ、このゲームに。

あー……。

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▲そこまで細かい仕様を初っ端から説明しなくてはいけないほど、プッシュすべき魅力に弱い凡作である可能性が高い。

凡作であるほど、既存のプログラムを流用して作りやすいため、開発コストは下がる。
現時点では何ともいえないが、あまり意欲的な作品にしなかったのも、コストカットの思惑が見えてくる。

まとめ

DLCで済みそうな内容じゃないか? って気がしました。面白そうではあるけど、「いいね!今のカプコンはのってるね!」とは思えなかった。

せめて協力プレイがあればなあ……。

今の協力プレイの流行はハクスラなので、レベリングやら装備集めやら、作りこまなくてはいけない要素が増えてしまう。リベ2のレイドモードは悪評だったし、今回はそこも切ったんだろうな。

まあ、面白ければなんでもいいけどさあ、早いとこバイオ7で遊びたいよ……。

一応言っておくと、ゲームそのものは面白そうだと思ってます。
値段次第だけど、多分買います。
ただ、この情報を見た時に素直に喜べない一面が見えてきたので、今回はそこにスポットを当てて記事を書きました。

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