クロスレビューはやらせ? 今のファミ通の実態を暴く


過激なタイトルだね……喧嘩を売る相手を間違えると大変なことになるから、ほどほどにね。

その辺は大丈夫だ、多分。

なお、この記事は、元大手ゲーム会社に勤めていた方の講義が情報源だ。当ブログの考察も混じっているが、業界人のリークを元に語っていく。

どこのゲーム会社に勤めていたかは……さすがに言えないか。

今でもチョビっとだけ関わりのある方なので、その人の立場もあるから社名は言えないが……まあ、当ブログでも取り上げたゲームに関わりのある会社だし、誰もが一度は聞いたことがあるはずだよ。

今ので相当しぼられちゃうんですけど……。

というわけで、さっそくファミ通の実態について語っていこう。
業界人のリークとなると、ソースを示せないので眉唾な話になってしまうが、信じるかどうかは読み手次第ということで。

ファミ通の収入源

突然だが、ファミ通は安すぎると思わないだろうか。
カラーページが多い週刊誌であるにも関わらず、値段は380円。
驚異的な安さである。

もちろん、普通の雑誌がこんなマネをすれば大赤字である。
だが、ファミ通の場合はそうではない。

各メーカーからの広告費ゲーム発売後の攻略本で、その赤字分を回収しているからだ。

広告費ってのはまあ予想できるけど……そういえば攻略本も出してたね。

Wikiがあるのに、今どき攻略本なんて……と思うかもしれないが、今でも攻略本の需要は多い。手元に置いておける安心感や、あとは開発者インタビューで発売前には言えなかった裏話を見ることができたり、簡易的な資料集が載っていたりと、Wikiでは補えない要素があるからな。

まあ、確かに。私も、いちいちパソコンやガラケーから見るのが面倒くさいから、攻略本は割りと買っちゃうかなあ。

FFが、1つの作品だけで3冊攻略本を出すことからも、収益として無視できないことが分かる。
とどのつまり、編集部にとってのファミ通は、ファミ通の攻略本を売るための宣伝雑誌と言い換えることができる。

ぎゃー! 大荒れするようなことを太文字で強調するなー!

この辺は隠さなくても、勘付いている人は昔からいるでしょ。今更だよ。

ズバリ直撃。クロスレビューはやらせなのか?

ねーねーシオン、こんな記事を見つけたよ。

「絶対にお金で点数を上げることはありません」と語るのは、ファミ通で3年ほど勤務していたという元編集者のMさん(30代 女性)。彼女がいうには、「編集者も人の子ですから接待をされたりした場合、100%点数に影響がないとは言い切れません。しかし、クロスレビューの点数や評価のために金銭や対価などを受け取ったり、渡したりすることは決してありません。ファミ通のクロスレビュアーには、モラルと誇りがちゃんとあります」とのこと。

また、「好きなメーカーだからこそ厳しくなったり、甘くなることはあるでしょうね」とのことで、ひとりのレビュアーを信じるのではなく、複数いるレビュアーから総合して、ゲームソフトの評価をしたほうがよさそうだ。


ガジェット通信「ファミ通クロスレビューの点数はお金で買えるのか聞いてみた」より。一部抜粋

ファミ通の元編集者の発言だよ。これで、はっきりしたね!

ははは、物は言いようだな。これで確信が持てた。

!?!?

確かに、物品や金銭を渡して点数を買うような、あからさまなヤラセは無いのだろう。

が、「接待をされたりした場合、100%点数に影響がないとは言い切れない」「好きなメーカーだからこそ厳しくなったり、甘くなることはある」とまで言ってくれるとは思わなかった。「コネや付き合いで贔屓することがあります」と言ってるようなもんだ。

これではっきりしたな。クロスレビューは、ゲームの内容以外が点数に加味されている。先述した、元ゲーム会社社員のリークと同じ。

ちなみに、シオンが聞いたというその元社員さんはなんて言ってたの?

「クロスレビューの点数は金で買える」とハッキリ言ってたよ。

ただ、1点につきおいくら……というような露骨な価格設定は無いということなのだろう。点数の買い方までは言及していなかったしな。

うーん。つまり、ファミ通に宣伝費としてお金を払って、気に入ってもらえば点数で有利に働くってこと……?

そういうことだろうな。点数の買収ではなく、あくまで広告の掲載や記事の執筆としてのお金なら、真っ当な宣伝費だから、さっきの元編集者がいう「やらせ」にはならない。

まあ、考えてみれば当たり前だ。お金を払ってくれたビジネス相手の商品を、そう簡単にコキ下ろせるわけもない。それに、ファミ通は週刊誌だ。10本近くのゲームを毎週レビューするんだぜ。1本に割ける時間なんてたかが知れてる。

そもそも、ゲームの中身をじっくり吟味してレビューできるはずもないんだ。サンプルをチョコっと1時間ほど遊んで、あとは前情報を元にゲーム内容を予想して感想を書いていく。

「モラルと誇り」とは何だったの……。

あるんじゃない? 良くも悪くも、ファミ通が売上に与える影響は大きい。影響力の高い雑誌として、売上を左右する記事を書くという誇りはあるだろう。また、だからこそ「お得意様の商品の売上に貢献したい」と思うモラルもあるんじゃないかね。

読者に対してのモラルも欲しいんだけどね……。

アカンと思ったゲームを批判気味に書くこともあるので、嘘八百のおべっかを並べたレビューだと言うつもりはない。
ただ、ゲーム内容以外にも、情やお得意様に対しての配慮も加味された点数である可能性は極めて高い。

最近だと、発売日が近いこともあってか、フリーダムウォーズの露出が多くなってきた。
シオンも開発者合同会議で直接お会いする機会に恵まれたが、プロデューサーがとても人当たりがよく、情熱的でユーモラスな人だった。
ちょっと恥ずかしい話だが、この人の商品なら買いたいかもな、と思ってしまったほどだ。

レビューをするのはゲームという商品だが、その奥でゲームを作っているのは人間であり、レビューをする側もまた人間だ。
ロボットが商品の質を機械的に見定めるわけではないので、感情的なゆらぎが入ってしまう……ということなのだろう。

結局、点数としてはあまりアテにならないってことだな。

うーん。人の好みは千差万別だし、どのみち真っ当なレビューでも結局は参考にならないこともあるよ。

それは確かにそうだが、「記者の好みに左右されるレビュー」なら、参考にはなる。コアなアクションが好きな記者なら、同じようなコアゲーマーにとっては参考になるし、乙女ゲーム好きな女性記者なら、同様に恋する女性ゲーマーのためのレビューになる。

だが、「メーカーの売上のため」じゃ、読者にとっては何の役にも立たないぞ。メーカーの役には立つけどな。

というわけで、「やらせではないが、潔白なレビューでもない」が実態です。

具体的な宣伝費は?

レビューをそのまま読んでも、メーカーのためにしかならないことはよく分かったよ。

ついでに言うと、特集記事もな。発売前にゲームを紹介する類の記事も、ものっそい広告費を投入している。

……あのさ、その広告費とか宣伝費って、おいくらなの?

特集記事に関しては、ページ数にも左右されるので不明だが……1番高いものだと、見返し(表紙の裏の見開き2ページ)の広告費は、およそ500万円だそうだ。

ぎにゃー!!

もちろん、1回の広告でだぞ。3週連続で掲載したら、1500万円ってことだ。

表紙と裏表紙が1番高いイメージがあったんだけど、見返しが高いんだね。

表紙と裏表紙は、確かセットでメーカー側へファミ通が話を持ちかけることもあるので、宣伝費が発生しなかったような気がするが……すまん、忘れた

もーー!! またとないリークなんだから、しっかり聞いておきなさいよ!

まとめ ファミ通とどう向き合うべきか

先述の内容から分かる通り、読者のためと言うよりもメーカー・ファミ通自身のための雑誌なので、鵜呑みにすると少々危険だ。

セールストークも多々あるってことだもんね。ファミ通自身も、紹介したゲームが売れなかったら困るわけだし。

ゲームが売れなかったら攻略本の売上にも響くし、何より「宣伝媒体として使えない」とメーカーに思われたら終わりだからな。

……それは分かったけど、じゃあなに? ファミ通から得られる情報は何も無いってこと?

いいや、そんなことはない。ゲームの動向を追うには欠かせない、有用な雑誌だと思うぞ。

では、どう読めばいいのか。
ファミ通の記事もいろいろ種類があるので、全てに共通することは言えないが、ここは「発売前の特集記事」「クロスレビュー」に関して、損をしない読み方を書いていこう。

まず、宣伝記事なので、基本的に「商品のウリとなる要素」が書かれている。
宣伝をするにあたり、ここを読者にアピールすれば魅力的に映るぞ! と、記者やメーカーが考えているわけである。
逆に、そんなに魅力としてインパクトがない部分や、微妙な部分はあまり書かない。

例えば、4人の記者が揃いも揃って「ストーリーがいい」と褒めちぎった場合、裏を返せばストーリー以外は特筆すべき要素がないゲームということだ。

もちろん、それでいいと思う人もいれば、それなら買わなくていいやと思う人もいるので、そのレビューを読んで買うべきかどうかは人によるけど。

書かれていない部分も読み取れると、ゲームの本質が見えてくるってことね。難しいね。

というわけで、痛烈な批判をしてしまった気がするが、何も読む価値のない雑誌だと一蹴したわけではない。
宣伝雑誌だと警戒しながら読めば、自分にとって価値のある情報を仕入れることができる。
また、宣伝である以上は期待させる記事を載せるので、素直に読めばゲーム好きとしてワクワクできることは間違いない。

発売前の情報集めとして非常に人気なファミ通だが、一方でクロスレビューの八百長などの黒い噂も絶えない。今回は、思い切ってその辺の懐事情につっこんでみた。

宣伝なのは間違いないけど、別にデマを流布する雑誌じゃないわけだし、結局ファミ通に対する印象は変わらないんじゃないかな?

まあ、新情報を得る雑誌として読む人から、レビューをもとに面白いかどうかを判断する人まで、いろいろな読み方がある。今回、またそれらとは違った読み方を提示したわけだが、この記事が新たな角度でファミ通を読み解く手助けになれたらと、そう思う。

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