LINEで送る
Pocket

Unityで会話シーンを作りたい時は往々にしてある。その際、1からスクリプトを作成するのは面倒だ。

会話シーンほどの需要になると、すでに誰かがアセットを作っているんじゃない?

うん、僕が知る限り3つある。JOKER SCRIPT、宴、そしてVIDEだ。

本記事はVIDEの使い方を説明する記事だが、用途によっては他2つのほうが便利な場合もあるので、まずは各アセットの特徴を簡単に説明する。

会話アセットの種類

JOKER SCRIPT


公式サイト

無料で使用可能なアセット。ティラノビルダーと同じ作者。
個人・法人・商用・非商用問わず利用可能で、ロイヤリティの支払いも不要(2017年10月15日現在)。

ノベルゲームに必要な機能を一通り備えており、ノベルゲームを作る場合はこちらで事足りる。

しかし、会話時に専用シーンに移行してしまうため、アクションゲームなどでちょっとした会話を表示する際はやや冗長的。
また、吉里吉里・KAGを使用しているため、立ち絵などの指定は全てスクリプトで記載するため、立ち絵が頻繁に切り替わるような会話では少々面倒くさい。
更に言うと、吉里吉里の完全移植ではないためか削られた機能が多く、筆者が確認した限りではテキスト速度や細かいフェード時間の調整が容易にはできず、デフォルトの操作感がかなりもっさりしていた。

無料でノベルゲーム用のアセットを探す際には申し分ないが、他ジャンルでの会話の際にはちょっと扱いにくいかも。


公式サイト

正式名称は、Unity用ビジュアルノベルツール「宴」。
率直に言うなら、JOKER SCRIPTの有料版にして上位版。

シナリオ編集がExcelで行えるため、立ち絵や音の指定がコピペで入力しやすい。
操作感もよく、現在のシーンに会話を埋め込むこともできるため、JOKER SCRIPTより使い勝手はよい。
ライセンスもアセットストアに準拠しており、非常に規約がゆるい。

しかし、80ドル(およそ8000円)という値段は、ちょっとお試しで使うにはハードルが高いうえ、無料体験版も存在しない。
かくいう筆者もサンプルを遊んだだけで買うには至っていない。
とりあえずモック版として会話シーンを用意するには、こちらもやや大げさだ。

VIDE Dialogues


公式サイト

海外製のアセット。Lite版とPro版(16.20ドル)がある。

特筆すべきは、会話データの編集がUnityエディタ上で行なえること。
直感的で分かりやすく、エディタの操作性がいいのも相まってスムーズに編集が行なえる。
編集データはjsonで保存されるため、gitで管理できるのも地味にありがたい。

難点があるとすれば、VIDEがサポートしているのはあくまでデータであり、会話処理自体はスクリプトをゴリゴリと記述している。
サンプルがついている他、当記事でもスクリプトを配布しているが、凝った会話シーンを作り込むのは手間がかかる。
例を挙げるなら、バックログ・既読スキップがない。当記事のスクリプトはわかり易さに特化したのもあり、選択肢もない。

基本的に、アクションゲームやアプリ等のちょっとした会話シーン向けであり、ノベルゲームをこれで作るのは骨が折れるだろう。

無料版の場合は音声の指定と文章の並び替え用のコマンドがなく、これらを実装したい場合はやや手間がかかる。
ある程度使ってみて現在のプロジェクトに適していると感じたら、購入してみるのもありだろう。

VIDEを使う 準備編

サンプルをダウンロード

以上。どれも一長一短だな。

今回はVIDEの解説とのことなので、ちょっとした会話シーンだけに面倒なことしたくないよ!って人向けだね。

うん。以下は、VIDEと自作スクリプトで作成した簡易デモだ。フレーム以外の画像は素材じゃないので配布しないが、スクリプトやプロジェクトはそのまま配布するので、参考にしてほしい。


配布ページ (GitHub)

サンプルの導入方法

  1. 上記の配布ページへ行き、緑色の Clone or Download > Download ZIP をクリック。無論、gitを導入済みの人はクローンしてもいい。
  2. Unityを起動しOpenで開くか、既存のプロジェクトへフォルダを突っ込む(同名のファイルがある場合、上書きに注意)。
  3. アセットストアからVIDE Dialoguesをダウンロード・インポート。
  4. Sceneフォルダ内のMain.unityを開く

なお、Unityのバージョンは2017 1.1f1で作っている。

Unity 2017.1.0 Betaの場合、Unity側のバグで日本語入力が行なえないという致命的なバグがあるので、必ずバージョンアップしておこう。

致命的すぎる……

VIDEを使う 編集編

テキストを変更する

VIDEでテキストを編集するのは、とても簡単だ。


Talk Event オブジェクトのInspectorにある「Open VIDE Editor」を押す。


編集画面が開く。直感的に操作できるが、いくつか解説する。

  • Add Commentで文章を追加。立ち絵を変化させず改ページしたい場合に使う。
  • 左上の DIALOG ボタンを押しながら下にD&Dで、新たな会話を追加
  • 立ち絵などのパラメータを引き継いでコピーしたい場合、対象を右クリックでD&D
  • 各ノードの右の◯を引っ張り、他のノードにやじるしを繋げることで会話がつながる
  • すでにつながってる場合は、同じ位置の✕ボタンで切れる
  • 緑の◯を引っ張ってなにもない場所で離すことでも、新しいノードを作成できる。

立ち絵の表示

ノードの右下の青い+アイコンを押すと、テクスチャを指定する項目が出てくる。好きな画像を設定しよう。
なお、立ち絵の上下左右に余分な透過エリアがあると正常に表示されないので、その際は画像編集ソフトで切り抜いてほしい。

立ち絵の位置指定

Extra Variablesにて、sideと入力し、右の値で位置を指定する。
サンプルのまま使う場合、sideの値は0が左、1が中央、2が右だ。

立ち絵を消す

  • 左上の ACTIONボタンをD&D
  • 追加されたノードの Reset and fetch ボタンを押す
  • 1つ目の項目を UIManager 、2つ目の項目を ClearSprite にし、消したい位置の数値を指定する。
  • 全部消したい場合、ClearAllSprite を選ぶ

これはVIDEに用意されているのではなく、僕の自作スクリプト内のpublicメソッドを呼び出している。

そのため、もし項目が参照できない場合は、UIManagerにTalk UI スクリプトがアタッチされているか確認しよう。

これを応用すれば、自作のメソッドを自由にVIDE Editor内で実行できるわけだね!

そうだ。効果音を鳴らしたり、立ち絵を移動させるような処理を新たに追加したい場合、自分でスクリプトで書いていくことになる。

以上。これで会話シーンが作れるはずだ。

細かい仕様の解説までができなかったが……いろいろいじりながら把握していってほしい。スクリプトが絡まない限りはそう難しくない。

こっから機能を盛り込む場合、更にスクリプトを書くわけか……。規模によっては、宴の購入も視野に入れておかないとね。

LINEで送る
Pocket