僕は、ゲームプログラミングも取り扱う大手の専門学校に4年通った。CMも毎年出しており、その手の中ではかなり有名な学校だ。

そんな元専門学生の僕が、ゲームの専門学校に通うなとはどういうことなのか。経験則からいろいろ語らせてもらう。一体どんなところで、どんながあるのか。

生徒のほとんどはクズだらけ

よく2chまとめの記事で「9割クズで1割まとも」みたいなことを書かれるが、結論から言うとこれは事実である。

ほとんどの生徒にやる気が無い。びっくりするぐらい無い。モラルが無ければ知能も無い。授業中にニコニコ動画で初音ミクのPVを見てニマニマしている奴、突っ伏して寝ている奴、ギャースカ喋ってるだけの奴……。

作品を提出する課題も、ほとんどが与えられたサンプルの画像・BGMを差し替えただけのものや、制限時間などのパラメータ一を変えただけの、小学生でもできそうなレベルのゴミばかり。4年間の集大成の卒業制作で、1年生の序盤で習うブロック崩しや読み物系のギャルゲすら作れない生徒が8割はいる。

ゲーム科以外にもいろいろな学科があるが、「君たちは他の学科に比べてリテラシーが低い」と教師から面と向かって言われて、ヘラヘラしているような連中である。

これ僕のTwitterアカウントですけど、全部事実。

一応言っておくと、優秀で善良な生徒も1割はいる。だが、幼稚園児以下のアホ達の権威が強すぎて、授業もそのレベルに合わせざるを得なくなるのだ。結局、できる奴ら同士で固まって、技術の共有をして切磋琢磨しているが、もはや専門学校に通う意味があるのか疑問だ。

こうまでバカ揃いだと就職率も悲惨なのではないかと思いそうだが、意外と高い。だが、ゲーム科の就職先の90%はIT業界の末端だ。専門学校が謳う就職率の高さはここにあり、ゲーム業界を夢見てそのまま就職できる人はほんの一握りである。

教師の中にもアホがいる

生徒がダメなら教師はどうなのか。こちらは、割合から言うと生徒よりはだいぶマシだ。大人の幼稚園と化した地獄絵図に諦めきっている教師も多いが、それでも熱意を持って質問すればキレのある説明で助けてくれる。

が、そうでない教師もいる。端的に言うと、授業の当たりハズレがとんでもなく激しいのだ。

当たりな授業で例を挙げると、Direct3D以外のエンジンを使わずに地力で3Dゲームを作る授業や、ベクトルや行列計算といったゲーム数学の授業など。就活の授業もある。

一方でハズレな授業は、ゲームの面白さを学ぶと称して教師がエルシャダイで遊ぶだけの授業や、教師自身も使い方がわからないのに参考書を音読しながらのUnity授業などだ。出来の良い生徒に授業をやらせたほうがまだマシなのではないかと思えてくる。

先ほど1割の生徒は優秀と書いたが、それゆえに授業のクソっぷりに呆れ果てて来なくなる者も現れる有様だ。生徒がバカなら教師も無能。烏合の衆とはこのことだ。

これも念を押しておくと、全ての教師が無能とは言わない。僕の年にも、熱意を持って有意義な授業をする教師はいた。ちなみにその教師たちが今どうしているかというと、専門学校に嫌気が差して各々別の仕事をしている。

それでも数年前までは通う価値があった

ここまで専門学校をこき下ろした僕だが、当時の僕は「その苦境に立ち向かえるなら通う価値はある」と言っていた。なぜなら、専門学校でしか経験できないものがあったから。

具体的に言うと、ゲーム業界で勤めてきた元業界人のありがたいお言葉が聞けたり(決して嫌味ではなく、本当にためになる)、DSの実機開発の授業をしてくれたりと、独学では限界のある環境を与えてくれたのも事実だ。今僕は個人でアプリ・PCゲーム開発をして生計が立てられないか暗中模索しているが、それは専門学校で培った経験や技術も生かされている。

だが、時代は変わった。再度この記事のタイトルを強調するが、今はゲームの専門学校に通う価値は全く無い。なぜか。

オンラインで学べる学習塾が増えた

いきなりステマ臭くなるが落ち着いて聞いてほしい。今は侍エンジニアテックアカデミーなど、オンライン上で技術者に質問しながらプログラミングを学べるサービスが急増している。


▲画像はテックアカデミーのUnityコース紹介ページより。技術者に毎日質問し放題。僕が専門学校時代に、多忙な教師を追いかけ回して質問攻めしていたことが、今は自宅でできるのだから時代も変わったものである。

学費が専門学校の20%ほどであるにも関わらず、僕が専門学校で経験した「技術者に質問攻めにできる」という唯一とも言っていい専門学校のメリットを備えている。確かに専門学校の経験は全くの無駄だったとも言わないが、それは親が学費を全面援助してくれたからであり、300万円以上払って得るほどの経験なのかと言われると甚だ疑問が残る。

騙されたと思って、一度これらの学習塾を覗いてみるといい。さっき挙げた2つは授業を無料体験できるキャンペーンも行なっている。

別に僕はステマ記事を依頼されて書いたわけじゃないので、これらの塾に通えば必ずゲーム業界に就職できるとか、そんな詐欺のようなことは言わない。きっと検索すれば、侍エンジニア塾は詐欺だとか、そんなページも見かけるだろう。というかあった。

侍エンジニア塾 井上慎也 詐欺??
ちなみに、ちょっとサイトの周囲を見れば分かるが、このサイトも情報商材を売りつけている詐欺ブログである。

まあ、ゲームプログラミングに限らず、技術というものは学ぶ者の熱意が大事だ。ここに通えば自動でスキルが身につく~なんて思ってるアホは、永遠に搾取され続けるし、有用な技術が流れてきてもモノにできず素通りさせて、卒業前に無能な自分を嘆くのだ。そこは、オンライン塾だろうと専門学校だろうと変わらない。だがら、今の専門学校でも、何も身につかず卒業するなんてことはない。君に熱意があるのなら。

ただ、金の問題なのだ。専門学校に通う金があるなら、オンライン学習塾を10件はハシゴできるほど安価であり、そのくせUnityからWebアプリケーションからスマホアプリまで、目的に合わせてコースも細分化されている。専門学校はと言うと、ソシャゲ全盛期だったにも関わらずWebプログラミングやスマホアプリの授業が全く無かった。大手ゆえにフットワークが鈍くさいのである。学費だけは私大並みに高いくせに。


▲画像は侍エンジニアの紹介ページより。カリキュラムが細分化されている。僕の専門学校は、「プランナーコース」「プログラマーコース」があるだけだ。超大手でもその程度。

というわけで、長くなってしまったが、今は専門学校より安価で・効率的に学べる時代なのだ。安価ということは、それだけリスクが少ないことになる。安かろう悪かろうは学習の世界では通用しないことは、君も一度は経験してるんじゃないだろうか。僕は300万円以上を親に払わせ、専門学校という大人の幼稚園でなんとか技術を搾り取ったが、当時はこんなサービスは無かったからそれも肯定されるのだ。同じ被害者をこれ以上増やしたくないだけに、声を大にして記事にさせてもらった。

専門学校には行くな。オンライン学習塾に行くかは任せるが、少なくとも専門学校のほうがいいという声は絶対に、絶対に信用するな。元学生からの悲痛の叫びでした。

今まさに、専門学校へ通っているそこの君へ

申し訳ない。大変に不愉快な思いをさせてしまった。

だが繰り返すが、オンライン塾も専門学校も、得ようと思って得られる技術は大差ない。ただ専門学校のほうがべらぼうに学費が高く、より自分から積極的にいい教師へアタックしないといけないだけで。

だから、今通っている君たちも、人生の敗北だとか、道を誤ったとか、そういう思いだけは抱かないでほしい。まして中退なんてもってのほか。最大の親不孝だ。

今通っている君にできることは、現環境を最大限に活用すること。使えるものはなんでも利用する。周りの目なんて気にするな。どうせバカ同士が傷の舐め合いをしながら優秀な生徒の陰口を叩いているだけで、むしろそれら烏合の衆から孤立して初めてスタート地点だ。技術を吸収できそうな教師を見つけ、知識を共有できそうな生徒を探そう。放課後に集まって制作しよう。僕もそうやって、9割バカと言われる環境でなんとか頑張ってきた。

フリーランスになるか、ゲーム会社で働くのか、個人開発者になるのかは分からないが、君が将来、華々しくゲームを世にリリースできる日が来ることを夢見ている。